現在の日本人の死因の大部分が、生活習慣に起因していることは、よく知られています。特に、動脈硬化などの血管病の割合が多く、その中でも日本人の3人にひとりが罹患していると言われる高血圧症は、様々な疾患を引き起こす原因となっています。
　しかし、高血圧症の中には、他の疾患に罹患することで、結果的に血圧が高くなっているものがあり、「二次性高血圧」と呼ばれています。この二次性高血圧のうち、日本で400万人が罹患していると言われる「原発性アルドステロン症」は、動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞になる危険性を高める疾患です。私たちは、この疾患に着目し、関連疾患を含めた、情報提供や啓発活動を行ってまいります。また、診断と治療方法の研究開発と指導なども行い、診療の効率化により、医療費の削減に寄与していきたいと考えております。